アネモネ

日々 親友が増えていきます

 

 

 

帰省をしなかったので、家族のLINEグループへ送信された家族写真をぼうっと眺めて、太った兄や年老いた親のことを考え、やはり私は血縁を大切にできない愚か者だと確信しました。結論が同じでも、気持ちはいつも新しい。会いたいとは思えない家族の人たち、各自、好きにしててください。

 

親友2人から「3人目が生まれた」「実は私も」と連絡が届く。何をもって親友とするかもう忘れちゃったけど、私たち確かに親友だったことがあった。眉の位置も変えずに祝福と労りの言葉を返信して、男の子か、女の子かも聞かないまま会話が終わった。どっちでもいい、各自、幸せにお過ごし下さい。

 

結婚も出産もしなくていい、してもいいけど、もっと何か、なにか なにか。何かが欲しいけど、何が欲しいかわかりません。私変われない気がするよ。いくつになっても同じだよ。なんにも普通にできないから、まだ東京にいて、誰にも縛られないし眠りすぎて怒られない生活にこだわってる。 

 

 

私が席をひとつずれれば恋人たちが隣同士座れるから、ずれる

臭くて足を大きく開いて座る人と隣になっちゃっても、彼らに責任はない マフラーを鼻に当てて身体を縮こめながら「今別の座席へ移動したらこの人は不快に思うかもしれない」「そうしたら逆上され、絡まれるかもしれない」「今日の装備では体格差的に勝てない」とかほとんど妄想の想定をして、嫌なのに居座り続ける

目的地のプラットホームで降りて、この短時間で凝り固まった肩や腰を撫でながら、そういえば譲られたことはあまりないかもなとふいに思う  少し嫌みに笑う こういう毎日の日課で私のことわかってもらえるのかな

私のものは全部、人にあげてしまえる 

同じだけくれる人はたぶんいない