日記

今日からちゃんと日記をつけます。

時々思い出してちろりと生活にまつわる駄文を書いてみては暮らしに飲まれ、そのうちにつらい苦しい痛いなどの明るくない駄文を書いて、結局人を心配させてしまう。

なので今日からは改めて、毎日の記録と人からの共感をテーマにちゃんと日記にしてきたいと思います。

 

 

8時 テレビにセットしているアラームのリズミカルな機械音が鳴り響く。

聞き慣れてすぎてうんざりしてるけれど設定を変更する手間が惜しく、というか、面倒臭い、面倒臭いことはできないので、いつまでもこの音で起こされて、二度寝をした。今度はiPhoneのアラームにうんざりしながら起きた。記憶が正しければ12時だった。惰性で生きてる自覚はある。

 

オンライン面接を終え、上半身だけ着ていたスーツを脱ぎ捨てた。下着のまま昨日のうちに購入したカップ焼きそばを食べながら、Amazonプライムビデオで公開中の「スパイダーマン・ホームカミング」を鑑賞。休みの度に映画を観ている。

昨日、友人から「ホームカミング、Amazonプライムでやっています。」と連絡がきたのだが、実はこの作品は先月有料レンタルで見たばかりだった。正直にこの事実を伝えたら「あらら。あるあるネタみたい。」との返信がきて、なんだか、そのゆるさに脱力して笑った。返す言葉が特に思いつかず無視してしまった。

映画の話に戻す。二度寝後に思い立って、先月見たばかりの「スパイダーマン・ホームカミング」を字幕で観た。洋画を観る際、気に入ったものは吹替えと字幕版の両方を観る。実は「ホームカミング」は、まだ吹替えでしか観ていなかったことを思い出したのだった。

レンタルや映画館で観たのを合わせれば、合計で5回は観ているだろうか。字幕版は初めてなので無料で鑑賞するには、とてもちょうど良い。翻訳では伝わらないニュアンスと、役者の本物の声を耳で楽しむ。この作品のラストシーンのドキドキと衝撃、あと何度観たら失われるんだろう。

鑑賞後にまた眠ってしまった。

 

夕〜夜

こだまさんの新作「いまだ、おしまいの地」を求めて、隣駅の本屋まで歩いた。少し前、暑さが今よりももっとマシな頃は、隣駅まで毎日歩いていた。近頃は怠慢気味で、あんなに沢山歩いた道なのに、前よりも長く長く感じた。

途中、友人も合流し、本屋を2店舗はしごしたが、本は手に入らず。

むし暑さに耐えかねてファミレスへ入る。見慣れたメニューの中で、燦然と輝く新メニューばかりを多く頼んだ。

「アスパラと温玉のサラダ」「玉ねぎのズッパ」「アロスティチーニ」「フリウリ風フリコ」どれもとても美味しかった。

 メインは「モッツァレラのピザ」だ。慣れ親しんだ味にさえ安堵する。

まだいける、と確信して頼んだ締めの「エビとブロッコリーオーロラソース」は、いとも簡単に平らげた。デザートを注文しようか迷ったが、友人の手前さすがにやめておいた。

会計を済ませ、店を出たところで会計を済ませたことを後悔した。ごうごうと音が鳴るような土砂降りだ。惰性でかろうじて生きている私に、天気予報を見る習慣はない。

カフェに避難すると、表情筋の動かし方をあまり知らなさそうな店員が「あと20分で閉店ですが」と開口一番に告げてきた。店の扉が閉まると、雨の音は遮られ、店内はいやに静かに感じられた。ちょっとした雨宿りのつもりにしてはクリームの乗ったアイスココアは少し大げさな気もする。どうして私はコーヒーが飲めないのかと自問する。カフェにきたら、アイスティーではもったいなく感じてしまう卑しい豚でごめんなさい。

2、3本煙草を吸って、おそるおそる外を見ると雨脚は弱まっていた。とはいえまた強くなっては困るので、たった一駅で少し悔しいが電車に乗った。

 

最寄り駅につくと、こちらはまだ土砂降りだった。

 

隣駅まで歩いて行って、太って濡れて帰ってきた一日。